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ついにヨーロッパ版のESTA=『ETIAS』導入…2016年にこのニュースを聞いたときはびっくりしました!!!
ESTA?ETIAS?なんのこと??と思っている方に簡単に少し説明します。
これからは日本国籍でも何の手続もなく、パスポートがあればヨーロッパに簡単に行ける時代は終わります。
と、いうのもヨーロッパ(シェンゲン協定加盟国)に旅行に行く前には、必ず『ETAS』(エティアス)という渡航認証システムより渡航許可を得らねばならなくなります。
『ETIAS』がいつから開始するのか、どう申請するのか、申請料金、誰が対象なのかについてまとめました。
■初公開日時: 2016年11月19日
世界情勢の変化から事前にセキュリティ・チェックを求める国が増えてきた
日本国籍のパスポートはビザ(査証)不要で訪れることができる国が沢山あり、本当にそれだけで日本国籍に生まれてよかった~と思いますよね。
しかし近年、「ビザは免除対象国だけど、渡航前にオンラインで必要情報を入力して、認証をとってから来てね」という国が増えてきました。
有名なのが米国「ESTA」、オーストラリア「ETAS」、カナダ「eTA」などです。
上記3つの国は日本国籍のパスポートで、必要条件を全てクリアしていればビザなしで入国ができます。
しかし、出発前に必ず先ほどのオンラインで渡航認証システムから渡航許可を得なくてはいけません。
オンラインで申請後、普通は数分で許可が出るはずですが、場合によっては時間がかかったり渡航拒否の結果も出ます。
もし、旅行の数日前に登録し、拒否をされてしまったらどうしましょう?その場合は、ビザが必要です。
基本的にビザを取るには日数がかなりかかるので、そうしたらもうThe End…。
悲しいですが、旅行は取りやめです。
それぐらい大事なものなんですよ 😥
当日登録し忘れたことに気づいたらどうなる?
当日空港でチェックインの際に、ESTAなどを登録し忘れていたことが発覚。
となったら飛行機に乗ることはできません。航空会社に搭乗を拒否されます。つまり出発できなくなります。
と軽く考えている人がいるかもしれませんが、本当にできません 😥
このシステムの目的は事前にパスポートや必要情報を入力して、渡航しても問題ない者かを確認するもの。そして渡航許可を得ることが、ビザなしで渡航できる条件でもあります。
それがないと出発はできません。
実際にESTAなどの登録漏れで出発できなかったトラブル事例はたくさん出ています。
名前はETIAS(エティアス)
#EU、ビザが免除されている渡航者への保安検査強化のため、欧州渡航情報認証制度(#ETIAS)の創設を提案。EUの対外国境の効率的な管理目指す #SecurityUnion #EUinJapan https://t.co/maKQqdqhqK @EU_Commission pic.twitter.com/SC2vQJzVJI
— 駐日欧州連合代表部🇪🇺 (@EUinJapan) November 17, 2016
さてついに2016年に、ヨーロッパも旅行前にオンラインで渡航許可を得らねばならにというニュースが出てました。
正式名称は『ヨーロッパ(欧州)旅行情報認証システム』(European Travel Information and Authorisation System = ETIAS)。
これらは日本を含むビザが免除されている約60ヶ国の国籍者が、EU(ドイツ、イタリア、フランスなど)など30ヶ国のヨーロッパに訪問する場合、事前にこの認証システムに登録が必要になる訳です。
必要情報を入力後、各国のデータや欧州警察機構などのデータと照合して、問題がなければ渡航許可が得られます。
2016年導入発表当時は2020年より開始予定でしたが、その後2021年、2022年、2023年へ延長。さらに現在は2024年での導入目指しています。※2023年9月28日現在、EUからの公式な声明はありませんがSchengenVisaInfo.comなど複数のメディアが2025年5月への延期を報じています。
日本人も申請が必要!どの国に行くのに事前にETIASが必要?
オーストリア | ベルギー | ブルガリア |
クロアチア | キプロス | チェコ共和国 |
デンマーク | エストニア | フィンランド |
フランス | ドイツ | ギリシャ |
ハンガリー | アイスランド | イタリア |
ラトビア | リヒテンシュタイン | リトアニア |
ルクセンブルク | マルタ | オランダ |
ノルウェー | ポーランド | ポルトガル |
ルーマニア | スロバキア | スロベニア |
スペイン | スウェーデン | スイス |
ETIASの導入開始後、上記30ヶ国に短期滞在で入国する場合は事前にETIASの取得(許可)が必要です(参考:EU(欧州連合))。
- 非EU国民
- 無査証滞在対象者
- ETIASを必要とするヨーロッパ30ヶ国いずれかの滞在許可証などを持っていない
ETIASの申請が必要な対象者は日本を含め上記の3つの条件を満たしているもので、ETIASを申請しなければヨーロッパ30ヶ国に入国できません。
対象は観光などでビザなしで入国する短期滞在者なので、長期滞在ビザや滞在許可証などを取得しているものはETIASは不要です。
たとえば私は日本人だけど滞在許可証を所持してドイツに居住しているので、ETIASは不要だよ。
ETIASの申請料金や有効期限は?
- 申請料金:7.00€(対象18歳~69歳)
※上記以外の年齢は申請料無料 - 有効期限:3年間
※パスポートが3年未満の場合はパスポートの有効期限まで
このETIASの申請料金は7.00€と、他の国より少しお安め。
18歳未満または70歳以上は今のところの発表だと申請料金はかかりませんが、0歳でも必ず申請・取得は必要です。
期限は取得から3年間。
一度許可が出れば、パスポートが切れるまでの3年間の有効期限内は何度も有効です(シェンゲン協定国内のビザ免除条件である『あらゆる180日の期間内で最大90日間』に限る。)
[note title=”MEMO”]2016年導入発表当時は申請料金5€・期限は5年間でしたが、現在は『7€』『3年間』に変更されました。[/note]ETIASの申請に必要なものは?
- インターネットが使える環境
- ICまたは機械読み取り式パスポート
- クレジットカード(ユーロ建てで決済)
取得申請はオンラインの専用サイトの申請フォームから登録し、料金の支払いはクレジットカードのみ。
カードブランド(VISAとかマスターとか)はまだ決まっていないようで、詳細は決まり次第発表があります。
ETIASの申請に必要な入力情報
- 申請の情報(氏名、生年月日、出生地、国籍、住所、両親の名前、電子メールアドレス、電話番号、パスポート情報、職業など)
- 渡欧日程(最初に入国する国や滞在住所など)
- 渡欧するための適格性についての質問( 伝染病、犯罪歴や逮捕歴、過去の入国拒否や強制送還歴など)
ETIASの申請フォームに必要な質問事項はESTAやETASの申請質問事項と似たような内容だと考えられます。
入力はだいたい10分ほどで終わる簡単な内容だそうです。
ETIAS取得までの時間
- 95%の人:数分以内
- それ以外の人:最大96時間
- さらに追加情報を提供する場合:最大4週間
95%の人が数分以内に許可が出るとはいえ、時間がかかる場合もあるのでなるべく早めに申請を心掛けたいですね。
承認許可が出なければ?
もし渡航申請が拒否と出れば、航空機、船舶、陸路(バスなど)に乗ることができません。
つまり、出発できません。もうビザを取得するしかないです。時間がかかります。
2020→2021年→2022年末→2023年→2024年、さらに延期予定で2025年5月に導入?
前述のとおり、2023年9月28日現在、EUからの公式な声明はありませんが(公式サイトは2024年のまま)、SchengenVisaInfo.comはETIASの導入は2025年5月への延期される見通しと報じています。
同メディアによると、正式な日付は今年中に発表がある予定とのことなので、情報を追いたいと思います。
いずれにせよ導入予定まであと1~2年!
パスポートひとつで気軽にヨーロッパに行ける時代が終わりを告げますね 😐
今のうちにヨーロッパ旅行しとこう!
日本語での公式サイトは現在ないよ!
URLに『etias.XXX.jp』などetiasと入っていると公式サイトかな…?と勘違いしやすいですが、よく見るとEUの専門機関の記載がなかったり個人的なサイトまたはニュースサイトであるという記載があります。
なお、中には連絡先の記載もないサイトもあるので、それはちょっと怪しいですよね。公式サイトと勘違いさせるようなサイトの作り方はどうなのかなとも思います。
申請ができるようになれば代行サイトなども増えてくると思います。理解したうえで申請するのはいいのですが、正規のサイトだと思い込んで高額な代行料がとられたり、個人情報の管理が心配になるトラブルも起こりうるのでご注意ください。
ついにヨーロッパでも始まる渡航認証システム。
ビザ免除対象国の短期滞在は、ETIAS導入開始後(2025年5月予定)から必ず取得が必要になります。
Ann
当日空港で取得漏れが発覚して、楽しみにしていた旅行が行けなくなった…なんてならないように気を付けましょう!
内容や対諸国などもこれから変わる可能性があるので、今後も定期的にチェックしていきたいと思います。
それでは(=゚ω゚)ノ
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下記記事はドイツメインですが、他の国でも言えることなのでぜひ見てください。海外旅行に行くと決めたらまず渡航国の入国条件をチェック 💡