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Hallo!最近は日本であまり知られていないドイツの観光名所めぐりがブームのAnn(@Ann01110628)です(=゚ω゚)ノ
いやー、本当にドイツ旅は面白い 😳
さてこの記事では『Externsteine』(以下エクステルンシュタイネ)という、とっても素敵な観光名所をご紹介します。
エクステルンシュタイネはドイツでもっとも有名な天然記念物であり、そして『古代ゲルマン人の聖地』『キリスト教の巡礼地』と言われる神秘的な場所です。
Ann
でもなんだか『パワースポット』のように、良い力を感じられたような気がします 😳
日本のガイドブックに載ることや旅行会社のツアーに組み込まれることはありませんが、毎年約50万人以上の観光客が訪れる人気スポットです。
ここはぜひ広めたいと思います 💡
さぁ、謎と神秘につつまれたエクステルンシュタイネの旅へGO!
エクステルンシュタイネのある場所
『Externsteine』(以下エクステルンシュタイネ)はノルトライン=ヴェストファーレン州(以下NRW州)リッペ郡に所属するホルン=バート・マインベルク市内にあります。
地図を見てもらうと分かるのですがNRW州の東部に位置するので、同州内の西部にある大都市デュッセルドルフやケルンからは少し遠いです。
このあたりの少し大きめな都市だと『パーダーボルン』や『ビーレフェルト』、州が違いますが『ハーメルン』などからの方が近いですね。
(AltenbekenアルテンベケンからHorn-Bad Meinbergホルン=バート・マインベルク駅に向かう途中のバス車内から)
この辺りはのどかな田舎町といった感じ。
車窓からの風景はとっても癒されました 😳
(ホルン=バート・マインベルク駅)
しかし、車と比べると大都市から公共交通機関で行く場合は結構時間がかかります。
まぁ、時間はかかりますが公共交通機関でも行けるので旅行者の方でも大丈夫。
ただ最寄り駅からのバス停の場所がちょっと分かりづらかったので、アクセスについてはまた別で詳しく書きますね 💡
【参考例】デュッセルドルフからエクステルンシュタイネまで
車:約2時間半🚙
公共交通機関:電車🚃+バス🚍で合計3時間半~4時間近く
Externsteineエクステルンシュタイネとは
トイブルクの森に囲まれた自然保護区にある
ドイツの歴史上有名な『トイトブルク森の戦い』(紀元前9世紀)。
世界史好きなら覚えている人もいるのでは?
エクステルンシュタイネはその舞台となった『トイブルクの森』に囲まれています。
エクステルンシュタイネを含むこの周辺は、希少な動植物の生息地であるため自然保護区に指定。
神秘的な岩とともに豊かな自然に触れ合える場所です。
エクステルンシュタイネを拠点に周りには緑あふれる森を散策できるコースもあり、ハイキングやサイクリングに最適な場所でもあります。
池ではワンちゃんが泳いでいたり、木陰でピクニックやのんびり休憩したりしている人たちがいたり。
なんとも癒される光景が見られました 😛
さて駐車場からエクステルンシュタイネを目指して森の中を歩いていると、とつじょ現れるこの巨大な奇岩群。
この風景はなんとも摩訶不思議で、岩を目にしたときは神秘的なものさえ感じさせられます。
Ann
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誕生から神話まで。謎に包まれた歴史
この13の砂岩が集まってできた5つの巨大な奇岩群の誕生は約7,000万年前。もともと平らだった岩盤が垂直に押し上げられて出現しました。
一番高い岩(右から2番目)で約40mもあるんですよ!
エクステルンシュタイネと人類の関わった歴史は長く、古くは石器時代からと考えらえています。
この奇岩群の周辺には旧石器や中石器時代の遺物が発見されており、すでにこの時代にエクステルンシュタイネの周りには人がいたことを証明しているからです。
古代には『ゲルマン人(またはケルト人)の聖地』、中世には『キリスト教の巡礼地』であったと推測されていますが、全体的にはっきりとした歴史的な究明はいまだされていません。
とくにゲルマン人(またはケルト人)の聖地という点については、残念ながら考古学的証拠はないようです。
けれどもキリスト教の宗教的信仰があったという痕跡はいくつか残されています。
【謎めいた遺物たち】
- 人工の洞窟
- キリスト降架のレリーフ
- 祭壇のような部屋
- 岩壁に彫られた半円アーチの墓(石棺)
Ann
岩の上にのぼることができる
なーんとこのエクステルンシュタイネ。
岩の上にのぼることができるんです(有料)!!
5つの巨人たちは池側の岩から左に「岩1」「岩2」「岩3」…と呼ばれ、のぼれるのはこのうち「岩1」と「岩2」+「岩3」の2ヶ所です。
「岩2」+「岩3」というのは「岩3」の頂上から出ている橋で「岩2」に渡ります。
遠目からでも階段が見えるのが分かりますよね 💡
先ほども書きましたが一番高い岩だと高さ約40mなので、結構高いです 😯
家族やグループで来ている人たちも、高いところが苦手なのか上らず下で待っている人が多くいました(特にお子さんが上からお母さんに手を振っているのをよく見かけました)。
私は高いところは得意ではないですが、ここまできたら上らずにはいられない…。が、まぁまぁ高いのですこし怖かったです(笑)。
階段も意外と急なので、高所恐怖症の方やおみ足が悪い方はのぼらない方良いかも💦
ただ小さいお子さんやご年配の方まで幅広くのぼっていましたよ 💡
エクステルンシュタイネの見どころ
1. 池からの景色
まず全景を撮るのにおすすめの撮影スポットごご紹介!
エクステルンシュタイネのすぐ近くには池がありますが、ここから写真を撮るのをお忘れなく♪
この池越しに見る風景はまさに風光明媚。とても美しい光景です;-)
Ann
Ann
岩1
2. キリスト降架のレリーフ
エクステルンシュタイネに刻まれた歴史の遺物のうち、もっとも印象に残るのがこちらの『キリスト降架のレリーフ』(Das Kreuzabnahmerelief)。
池側の『岩1』の正面にあります。
高さ5.5m・横3.6mの岩のレリーフは12世紀ごろに制作されたと考えられています。
間近で見ることができますが、その精巧さに驚くばかり。
中世の時代につくられたとは思えないほど素晴らしいこの作品は、北西ヨーロッパでもっとも重要な彫刻でもあります。
Ann
3. 人工の洞窟
同じく『岩1』にある『人工の洞窟』。
池越しからも岩をくりぬいた洞窟があるのが分かります 💡
この洞窟たちは中でつながっており、中はかなり広い空間。
ここは『キリスト教の修道士が住んでいた』とも『キリスト教の礼拝堂だった』とも言われている洞窟です。
Ann
4. 岩の墓
ちょっと見落としがちですが、『岩1』の池の近くに岩をくりぬいてつくった『岩のお墓』も見どころのひとつです。
この半円アーチの開放的なお墓は、エルサレムにある聖墳墓教会のキリストの墓を模してつくったものではないかと言われています。
Ann
5. 頂上の展望台
さぁ地上の不思議な歴史の遺物を見たあとは、階段をのぼり『岩1』の頂上まで行きましょう!
階段は途中から岩をけずって作ったものに。
角度が少し急ですが手すりを使ってゆっくりのぼれば大丈夫。
ただ、上りも下りも同じ階段なので幅がせまいところは1人分しか通れません。一緒になったときは片方側がとまる必要があります。
高所恐怖症の人はのぼるとき絶対下を見ない方が良いです 😥
のぼり途中でも地上からこんな高いですから!
さて頂上に到着!!
ここからは360度の大パノラマが見られます 😳
Ann
iPhoneのパノラマ機能で写真を撮ってみましたが、いかがでしょう??
岩の頂上からは大自然が見渡せ、とっても素敵な光景ですよね 😉
のぼってきた階段の反対側を見ると、森に囲まれたヴィームベッケ川が目に入ってきました。
これも美しい風景ですね。
さて、『岩1』の頂上の展望台からはお隣『岩2』が見えるのですが、何やら岩に窓のような穴があり人が見えます。
ここはあとで行けるので、この風景を覚えておいてくださいね 💡
そうそう、展望台の手前にはコイン投げをする場所がありました。
岩にはたくさんのコインがいっぱい。幸せを運んでくれるのかな??
Ann
岩2+岩3
6. 岩と岩をつなぐ橋
岩の上にのぼれるのは『岩1』以外にもう一か所あり、『岩2』と『岩3』です。
(厳密にいうと2つの岩をのぼるのですが、岩と岩の間を橋がつながっているので『岩2』と『岩3』で一つとしてカウントしてます。)
(Externsteineの上空はいくつもの飛行機がとおっていました)
右側に見えるのが『岩1』の展望台です。
そのすぐ左側にあるのが『岩2』。
『岩2』は5つの巨人の中で一番背が高く、その高さは約40m。
ここにものぼることができるんです 💡
まず左側の『岩3』の階段からスタート!
階段は『岩1』と同じような構造です。
狭いのでのぼりおり(特におりるとき)は気を付けて~。
(岩を後ろ側から見た図)
さぁ『岩3』の頂上にきたら、『岩2』につながる橋を渡ります。この赤い矢印のところですね。
下から見るとこういうことですからね~。
渡るときはちょっと怖いですよ(笑)。
Ann
アーチの綺麗な橋ですが、ドキドキしながらお渡りください 😎
7. 祭壇
橋をわたって一番高い『岩2』にたどりつきました。
ここには人が歩ける広めのスペースがつくられており、その先の人工的な岩穴には小さな『祭壇』(と思われるもの)があります。
この写真だと、カメラで写真を撮っている人の右側の岩の部分ですね。
Ann
なんという失態(笑)。
ここには岩をけずってつくられた祭壇があるのですが、人で見えていないですね…。
ちょうど真ん中にいるお父さんの後ろにあるのですが、左側にちょっと見えるのが分かりますかね💦
ひどい図で失礼しますが、こんな形でした。
Ann
…。
しかし、こんなに高い場所によくぞつくったものですね。
昔の人って本当に凄い。衝撃です。
そして祭壇の後ろにあるきれいな丸い窓から外の風景がのぞけます。
この丸い窓に夏至の日の太陽がすっぽりとハマる設計になっているそうで、キリスト教の祭壇という説のほかに、夏至になんらかの儀式として使われたという説もあるんですよ。
Ann
祭壇の左側には『岩1』が見える見晴らしの良い場所が。
こんな感じでのぼっています~。
そしてもうひとつ『岩2』にはもうひとつ窓のような穴があるので、のぞいてみて下さい。
ここから『岩1』の展望台が見えます。
覚えていますか?
さきほど『岩1』の展望台からも見えてたところですよ~!
忘れてしまった方はちょっとさかのぼって写真を見てみてくださいね♪
Ann
8. 岩1~5の裏側の全景
この奇岩群を裏側から撮影するのも、素敵な全景のショットが撮れるのでお忘れなく!
ここもパノラマ写真で撮ってみました。
左から『岩1』『岩2』『岩3』『岩4』『岩5』です 💡
あんな高いところまでのぼったんですよ~ 😉
エクステルンシュタイネの基本情報(2020年版)
岩の登り口の営業時間
- 4月1日~6月30日、 9月1日~10月31日/10:00~18:00
- 7月1日~8月31日/09:00~19:00
- 11月~3月/閉鎖(天気の良い週末のみ11:00~15:00営業)
- 天候によってのぼれない場合あり
- インフォメーションセンターは冬季も週末は営業
※営業時間は公式サイトにて要確認 - 5月16日現在はコロナの影響によりのぼれません(インフォメーションセンターは開館中。岩を眺めることはできます)
チケット料金
- 大人4.00€、こども(14歳まで)2.00€
- コンボチケット 大人6.00€、こども3.00€
- エクステルンシュタイネは見るだけなら無料。
- コンボチケット(販売4月1日~)はエクステルンシュタイネと近隣の街デトモルトにあるヘルマン記念像に1回ずつのぼれるチケット(ヘルマン記念像も有名観光名所)。
冬季はエクステルンシュタイネがのぼれないので、コンボチケットの発売はない
東にザクセン・スイスがあるなら、西にはエクステルンシュタイネがある!
『ドイツのストーンヘンジ』とも称されるエクステルンシュタイネ。
人類がこの奇岩群を利用した痕跡が残るも、なんとも謎だらけで神秘的な場所です。
さて、ドイツの代表的な奇岩といえば、ドレスデン近郊にある『ザクセン・スイス』を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
エクステルンシュタイネはザクセン・スイスに比べて規模こそ小さいですが、このような自然と文化と長い歴史が融合したスポットは今まで見たことがなく、大変すばらしい場所だと思います。
まだ日本で知られている観光地ではないですが、景勝地好きの私としては文句なしでおすすめのスポットです 😳
ドイツでもっとも魅力的な景勝地というのもうなづけます。
Ann
天気が良い日にぜひ行ってみてください。
それでは(=゚ω゚)ノ
▼素晴らしい景色が見られる奇岩の絶景スポットザクセン・スイス▼